タイトルで完結しているが、悲しい思い出を詳しく話そうと思う。
ぼくは今年の正月に風邪を引いて寝込んで、ベッドでうんこを漏らして、泣いた。
タイトルのままである。
今年の正月はいつになく気合が入っていた。
大晦日までにおせち、お屠蘇も用意し、三が日は酒浸りになると決めてビール12本、日本酒1升を買い込んで冷蔵庫にしまっていた。
完璧だ、今までになく完璧な正月を迎えると思っていた。
異変は31日の夜に起きた。悪寒がした。間違いなく熱が出るタイプのやつだった。
ぼくは年明けを迎える前に治ることを祈りつつベッドに入って眠りについた。
しかし、翌朝、吐き気とともに目を覚まし最悪の年明けを迎えた。
そのまま熱もあがってきて、ぼくは完全に風邪を引いた。元旦の出来事だった。
吐き気を伴う風邪のため、ぼくの胃はおせちもお酒も何も受け付けなかった。
おせち以外を用意していなかったぼくはお湯だけ飲んで寝た。
この日はお湯しか飲まなかった、これが間違いだった。
1月2日の朝は腹痛とともに起きた。
熱が下がらぬままぼーっとしてベッドの上で過ごしていた。
(あ、屁がでる・・・)
ぼくは高熱で判断力の鈍った頭でそう思った。
(これは屁だ・・・・)、屁だと思ったのだ。
次の瞬間、ぼくは正月にうんこを漏らした。
実はぼくはうんこを漏らすことには慣れている。(3か月に一度は漏らす)
・仰向けの状態で漏らした場合、衣類への染み込みを防ぐために腰を持ち上げなければならないこと。
・お尻に力を入れて後続便を断ち切らなければならないこと。
・すぐにトイレに行って残りを出しきり、そのままパンツを脱いでシャワーで洗い流さなければならないこと。
これらを考えながら腰を持ち上げた瞬間、涙が出た。
何をやってんだろう、こんな理不尽で不幸な正月があってたまるかと泣いた。
ぼくは正月から風邪を引いて寝込んでうんこを漏らして泣いたのだ。
そのあとは上述しているとおりトイレに行き、シャワーを浴び、パンツを洗った、泣きながら。
その後、体調が回復したのは4日だった、おせちは半分腐ったので捨てた。
お酒はその週末のヤケ酒に消えた。
これがぼくの人生でもっとも最悪の正月、今年の1月1日~2日にかけての話である。
この時ぼくは29歳、これが20代最後のうんこ漏らしだった。