ぼくの前の職場は適応障害を発症しやすい職場だった。
ぼくも適応障害だったが、ぼくには休職する勇気がなく休職しなかった。
本記事は、そんな適応障害についてより知ってもらいたいと思い書きました。
1.そもそも適応障害とはなんなのか
2.適応障害の原因について
3.適応障害の対応策について
4.まとめ
1.そもそも適応障害とはなんなのか
適応障害とはストレスや環境に適応できずに、それが通常の状態ではない身体的、心理的症状として現れてしまい、日常生活を送ることが困難になる精神疾患のことをいう。
具体的な症状は
・仕事中に物事に集中できずソワソワしてやることは分かっていても手が動かない(集中力/判断力の低下)。
・何をしていても不安が付きまとい、自信がなくなる(不安感、自信喪失)
・極度の緊張状態による肩こり、頭痛の発生
・ストレス喘息などの身体疾患の発症など
ぼくは「うつ病は心のガン」だと思っている。死に至る治癒が難しい難病だ。
うつをガンとすれば、「適応障害は早期発見できたガン」と捉えられる。
適応障害を見過ごすと、「うつ病」「躁鬱病」「人格障害」「不安障害」へと発展してしまう。
早期発見し、治療することが非常に大切なのだ
ポケモンでいうとイーブイでイーブイ(適応障害)からブースター(うつ病)になったり、サンダース(躁鬱)になったりニンフィア(人格障害)になったりするみたいなもの。
いやイーブイを悪く言うつもりはなかったんです、ごめんなさい。
適応障害が周囲のサポート、環境の変化によって助けることができる最終ラインだと思ってほしい。
ここを超えると長期通院、薬物治療が必須となるだろう。
ただし、適応障害の原因によっても助け方、対応が異なってくるので注意が必要だ。
2.適応障害の原因について
◎外因性ストレス要因
・対人関係によるストレス
・職場状況の変化、悪化によるストレス
・ハラスメントによるストレス
・その他の環境や状況の変化によるストレス(引っ越しや天災など)
◎内因性本人資質要因
・感受性が高くストレスに影響されやすい
・自律神経が弱いタイプ
・頼み事を断れないタイプ
・完璧主義
・発達障害
原因としては概ね以上の点が挙げられる。
以前の職場では外因性のストレス要因による適応障害が多かったイメージだった。
ぼく自身も外因性だと思っていたが、転職後に内因性によるものだと分かり、今現在苦しんでいる(笑)
3.適応障害の対応策について
・外因性ストレス要因の場合
ひとことで言ってしまえばストレス源を取り除くことだ。
そしてなるべく溜まってしまったストレスを発散させることが大事なのだ。
ただし、これが意外と難しい。
まず本人の判断力、自信がなくなっているので
ストレス要因から自発的に逃げることが非常に困難となる。
周りが本人の異常にいち早く気付き、ストレスから避けるサポートをする必要がある。
そして、ストレス発散についてだが、これは普段通りに楽しく過ごさせることが大事だ。
変に気を使われたり、心配されたりすると逆にストレスになったりするものだ。
適応障害なのに憂鬱じゃないの?楽しく過ごせるの?と疑問に思うかもしれないが
ある限定的な状況下のみで発現される鬱状態なので、この頃はまだストレス源から逃げさえすれば何とかなるのだ。
そして、ストレスを取り除き、不安を無くし、自信を取り戻させることが重要だ。
個人的にはこの頃にかけてほしかった言葉がある
励ましの言葉ではなく、
「共感して」欲しかった。
「褒めて」欲しかった。
自分という存在を「認めて」欲しかった。
適応障害時には自己評価が低下していたり、承認欲求が高まったりしている。
正直そんなときに励まされても、対応に困る。
活力が低下しているのに無理やり活力を上げろと言われても無理だし、
それが出来ない自分を余計に卑下してしまう。
まずは「共感して」「褒めて」「認めて」本人の自信を取り戻し、活力を補充してあげると良いと考える。
わかりやすく文章にするとこうだ
「大変やったなぁ、でもあなたはすごく頑張ってたよ、やればできると信じてる大丈夫、さあ今日は思いっきり遊ぼう!」
なんかその辺のホストが言ってそうだけど、本当にこんな言葉が良い。
もちろん詳細を知っていたら共感の部分をよく聞いてあげたり、頑張りの部分を褒めて、能力をしっかり認めてあげて欲しい。
そして、本人に自信と活力が戻った時に、本人の意思を尊重してほしい。
チャレンジするのか、チェンジするのか。だ
仕事で言えば、休職からの職場復帰か転職か。
ここも重要な判断なので、よく相談して本人の意思を確認したい。
・内因性本人資質要因の場合
こちらも基本的にはストレス源を取り除く必要がある。
しかし、内因性の場合ストレスを取り除くこと自体が難しい。
ストレス源から遠さげることは出来ても、自身の中で思い悩みストレスを感じ続けるのだ。
なので、内因性の場合はストレスを発散させることがより重要になる。
ストレスを発散させ、気持ちを前向きに持っていくことが大事なのだ。
それにもやはり周囲のサポートが大事になる。
「褒めて」「認めて」あげることで本人の気持ちをすくいあげることが必要だ。
あとは本人の努力も欠かせない。
自律神経を整える努力、気持ちを強く持つ努力、発達障害を認め、改善しようとする努力
がんばることが出来なくなる疾患なのに頑張らなくてはならない。
これは本当に非常に大変な「がんばり」だと思う。
内因性の場合、頑張ることが難しため、うつ病、人格障害へと発展してしまうことが多い
こうならないためにも、「がんばり」へのサポートも大事だ。
実感としてこれは完全に疾患であり、決して甘えではない。
それどころか、周囲のサポート(周囲への甘え)がないと治療は難しいのではないかと思う。
励ましの言葉として「うつ病は甘え、がんばれ」と言う人もいるらしいが、
ぼくは(あ?殺すぞ死ねボケ、てめぇもうつ病にして薬漬けにしてやろうか)と心の中で思っている。
身近に適応障害、うつ病の人がいたら優しく接してほしい。甘やかしてほしい。
甘えていいんだよと教えてあげてほしい。そして褒めて、認めてあげてほしい。
4.まとめ というわけで、ぼくの彼女を募集します。
いつも褒めてなんでも認めてくれる優しくて精神がしっかりしている
色白で可愛くてたぬき顔の女性で専業主夫募集中の方は
ぼくにご連絡ください。
うつ病持ちですが、あなたのためになら家事全般と適度な仕事くらいなら頑張れそうです。